商品 箕面ビール ペールエール/Minoh Beer Pale Ale
種類 ビール ペールエール
度数 5.5%
地域 大阪府箕面市
メーカー 箕面ブリュワリー
味わい
色はオレンジよりの黄色。
柑橘類やグレープフルーツまではっきりしたものではなく
ぽい感じや麦の香りが取れました。
おそらく麦由来の甘味が少しある反面、
ペールエールの特徴である苦味をしっかり感じました。
飲みごたえもありますが、
苦味も強すぎず合わせられる料理は幅広いのではないかと考えます。
箕面ブリュワリー
国内クラフトビールの草分け的存在の箕面ブリュワリー。
2002年「ピルスナー」でインターナショナルコンペティション受賞を皮切りに
以降2017年までほぼ毎年世界中でタイトルを獲得している、
名実ともに認められたブリュワリーです。
箕面大滝や秋には紅葉で賑わう自然溢れる場所で造られており、
キャップや一部ラベルにプリントされている猿は
地元箕面山のニホンザルをモチーフにしているそうです。
今回の特徴について
そんな箕面ビールの「ペールエール」の特徴は大きく2つ上げられます。
①カスケードホップ
詳細のレシピは公開されておりませんが、
ラベルの情報からアメリカ産のカスケードホップを使用していることが確認できました。
カスケード以外の他ホップとブレンドしているようです。
カスケードホップはアロマホップと言われ、
香り付けを目的に使用されるホップの一つでアメリカでの生産量が多く
アメリカ全体で生産されるホップのうち約10%がカスケードホップです。
柑橘類やスパイスを思わせる香りが大きな特徴で、
他にアルゼンチンやニュージーランド等でも栽培されており主体となる香りは同じです。
エール、ラガー、アメリカンペールエール等に使われています。
柑橘系の香りはホップ由来だと考えられます。
②無濾過、非熱処理
箕面ビールでは製造工程で使用する酵母もビールのフレーバーの要素であると考え、
風味や香りをより残せるように無濾過で非熱処理で出荷しています。
ちなみに近隣に国定公園や箕面大滝などの自然が多いことや
箕面市周辺の水の硬度が低いことからも軟水で仕込まれていると考えてよいかもしれません。
ビールの酵母について
ビールで使用される酵母には大きく3つあります。
①上面発酵酵母
発酵の際に炭酸ガスとともに浮かび上がります。
常温に近い温度で発酵できることから下面発酵よりも長い歴史があります。
②下面発酵酵母
発酵の際、表面には浮かばず、最終的に底に沈みます。
発酵温度 | 発酵期間 | 使用スタイル | 味わい | |
上面発酵酵母 | 15~25° | 3~5日 | ペールエール,スタウト | 豊かな味わいと香り |
下面発酵酵母 | 約10° | 7~10日 | ラガー,ピルスナー | 爽快で飲みやすい |
近年、上面発酵酵母と下面発酵酵母を組み合わせたものや
下面発酵酵母を常温で発酵させる等世界中で多様化しているのが現状です。
③野生酵母
野生酵母を使った自然発酵で造られるランビックなどもあります。
酸味の強さが特徴でビール酵母を使った商品よりも販売価格は上がってしまいます。
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≪地ビール≫ 箕面ビール ペールエール 330ml×6本セット(専用化粧箱入り) 要クール便代追加必要
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参照用HP
メーカーHPはこちら→https://www.minoh-beer.jp/
大阪府箕面市の猿についての詳細→https://www.city.minoh.lg.jp/bunkazai/nihonzaru.html
参考文献:「日本ビール検定公式テキスト」 一般社団法人日本ビール文化研究会監修